学校統廃合と小中一貫教育を考えるネットワーク
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4月26日 夜間定時制の存続 を求める集会
2月16日)、都議会文教委員会で「都立高校夜間定時制の生徒募集継続と夜間定時制の教育を守り発展させることに関する請願」の審査が行われました。審査というものの、都教委の担当部長の答弁はひどいものでした。質問にきちんと答えない、同じ文言をくり返す、その連続でした。この傾向は最近顕著になっています。定時制の質疑の前に英語スピーキングに関する質疑が行われましたが、これも具体的な説明を求めているのに、抽象的な回答を読み上げるだけでした。都民の代表である議員の質問に都教委がいい加減に答えたり、答弁拒否したりすることは、極めて深刻な問題です。
せいの都議(共産)の質疑は主に2点でした。一つは、昨年10月の教育委員会定例会で請願が審議されなかったことについて、その説明を求めました。なぜ昨年だけ審議しなかったのかについて、さまざまな観点からの追及が続きましたが、都教委の部長は「適正に処理している」をくり返すのみでした。
もう一つは、夜間定時制を廃校にする理由に、都教委が「小規模な学校ではホームルーム活動や学校行事、部活動は低調となり、教育効果が十分得られない」ことをあげている問題についてです。そうした客観的事実があるのかと再三質問しますが、都教委の部長の回答は「小規模な学校では・・・・」と議員の質問内容をくり返すのみでした。質問に対して、その質問と同じ文言で回答するという、実にあきれた答弁が続きました。
請願に賛成したのは共産2人と「立憲・ミライ・生活者ネット・無所属の会」の2人の計4人で、少数否決となりました。7校の夜間定時制を廃校にするという重大な事柄が、このようなふざけた答弁で押し切られていくことに怒りは募るばかりです。
すでにご連絡していますが、今年は7校の夜間定時制の募集再開を求める請願署名に取り組みます。その署名運動をステップアップする集会を4月25日(土)13:30からラパスホールで開催します。集会では東京の教育行政はどうなっているのかについて、その研究の第一人者である荒井文昭さん(東京都立大学名誉教授)にお話していただきます。ぜひご参加をお願い致します。

20260123 都教委に要請

要請事項
(1) 2025 年に限って請願を定例会で報告・審議しなかった理由を、文書で明確に説明するこ と。
(2) 2025 年に限って請願を定例会に報告・審議しないという判断を誰がどのような議論を経 て決定を下したのかを明らかにすること。
(3) 募集人員・募集停止が年度ごとの議決事項である以上、当該議案に直接関係する請願は、 今後も定例会で報告・審議する運用に戻すこと。
(4) すでに審議が行われなかった2025年分の請願についても、教育委員会として改めて報告 ・協議の場を設けること。
(5) 請願の取扱いに関する運用変更を行う場合には、事前にその理由・基準を明確にし、公表 すること。
(6) 以上の点について、私たちとの懇談の場を設定し、回答とともに懇談を行うこと。
詳しい内容は、PDFをご覧ください。
2025年11月28日 都教委に質問状提出
夜間定時制の存続を求める連絡会 、東京都立立川高等学校芙蓉会(定時制同窓会)、 立川高校定時制の廃校に反対する会、 小山台高校定時制の廃校に反対する会、 大山高校・北豊島工科高校定時制の存続を求める会、 蔵前工科高等学校定時制を守る会、 葛飾区内の夜間定時制の存続を求める会は共同で、東京都教育委員会に公開質問状を提出しました。
質問の趣旨は下記です。
2025年10月23日の教育委員会定例会において、議案「令和8年度東京都立高等学 校等の第一学年生徒募集人員等について」が審議された。しかし、私たちが提出した 請願は報告も、審議もなされなかった。 昨年(2024年)10月24日の教育委員会定例会において、小山台、桜町、大山、北 豊島工科、蔵前工科、葛飾商業の夜間定時制が2026年度から生徒募集を停止する予告 がなされたため、今年(2025年)の教育委員会定例会でどのような決定がなされるの かが注目された。私たちは、今年1月から「立川、小山台、桜町、大山、北豊島工科、 蔵前工科、葛飾商業の夜間定時制7校の廃校計画を撤回し、生徒募集を継続すること」 の請願署名を集めてきた。署名数は10月23日までに25,130筆となった。 10月23日の教育委員会定例会において請願を報告・審議しないという異例の取扱 いに強く抗議し、以下の公開質問を行う。
詳細は、右のPDFです。
20251226 東京都教委からの回答とコメント
本日付(12月26日)で、7団体が提出した「公開質問」に対する「回答」が都教委から送付されてきました。回答全文を添付しました。
これから7団体関係者で回答を検討し、今後どうするかを決めていきますが、「回答」についての簡単なコメントをしておきます。
(1)2016年から昨年まで、毎年、私たちが提出した募集停止に係わる「請願」はすべて教育委員会定例会で報告・審議されてきました。この事実を都教委は認めました(質問2に対する回答)。今年だけ「請願」の扱いは異例だったのです。
(2)なぜ変更したのかという質問3について、都教委は「既に教育委員会で決定された基本方針等に基づく事項」であるとし、その基本方針は昨年10月の「都立高校サポートプラン」で決定していると回答しました。しかし、たとえ「都立高校サポートプラン」で決定したとしても、募集停止か否かは毎年10月の教育委員会定例会で決定するものです。募集停止する場合は1年前に予告し、1年後に決定するのがこれまでのルールです。そのルールを初めて破ったのです。
(3)事実、10月23日の教育委員会定例会では「第一学年生徒の募集人員について」が議案として出され、その中に6校の募集停止が提案されています。この「募集人員」の議題について、募集停止をやめて欲しいという請願なのですから、報告・審議するのは当然のことです。
いかなる理屈を付けようと、2万5000筆以上の署名を付けた「請願」を報告しなかったという事実は消せません。街頭で、集会で、職場で、地域で懸命に集めた署名が葬り去られた事実は消せません。なお、署名はその後も集まり、12月22日に最終提出を行い、2万6709筆となりました。署名に込めた一人ひとりの思いを無にすることはできません。引き続き、この問題を追及していきます。
2025年9月6日
第3回7校の夜間定時制の存続を求める集会
9月6日(土)18時15分から、大塚のラパスホールにて「7校の夜間定時制の存続を求める集会PART3」を開催しました。参加者はおよそ50人でした。冒頭、主催者から、9月5日までに集まった署名2万1776筆を都教委に提出し、改革推進担当に存続を要請したことが報告されました。また、6月9日発表の緊急アピールの呼びかけ人の一人、多賀哲弥さんから都庁での記者会見やその反響について報告がありました。
その後、リレートーク(第1部)で、5人の方が発言しました。
(小山台高校定時制生徒)中2で不登校になり自分に自信がもてなくなってしまったが、夜間定時制に行って、いろんな人が学んでいることを知った。大人の人も外国籍の人も一緒に学んでいる。中学生にとって大切な選択肢である夜間定時制をなくさないでほしい。
(夜間中学教員)世田谷の夜間中学にいたとき、小山台や桜町の定時制に進学する生徒が多かった。この2つの定時制をなくすことは、夜間中学の生徒にもう勉強するな、と言っているのと同じだ。大田区の夜間中学にいたときには、4人のネパール人が近くの定時制に進学した。入学が決まると、定時制の先生がわざわざ夜間中学に来てくれて生徒のことを聞いてくれた。定時制の先生の親身な指導のおかげで全員卒業できた。
(葛飾商業高校定時制元教員)葛飾商業の定時制は現在47人が在籍している。葛飾区在住は38人で自転車通学が30人いる。葛飾区教委は代替校として足立高校定時制をあげているが、現在足立区から来ているのは2人にすぎない。地元に愛されている学校をなくして、なぜ遠くの学校に行けというのか。
(葛飾商業高校定時制卒業生)孫が4人いる。近くにある葛飾商業までいつも散歩している。ある日、ふと学校の掲示版を見たら「定時制募集」と書いてあった。年齢制限が書いてなかったので65歳で入学した。入学したら55歳の後輩がいた。一緒に簿記クラブに入り、日夜勉強して2人とも簿記3級に合格した。こんな嬉しいことはなかった。給食の栄養士の方や先生とも親しげに話すことができ、楽しく充実した日々を過ごし卒業した。その定時制が廃校になると聞いて驚いている。
(大山高校・北豊島工科高校定時制の存続を求める会)板橋区は不登校が大問題になっている。区長も参加している板橋区青少年問題協議会に北豊島工科高校の校長(当時)が呼ばれて、「新入生10人がみな不登校経験者だ。30人、40人の大きな集団ではダメだが、10人前後の定時制で楽しく学んでいる」と報告した。大山、北豊島工科の定時制は不登校生徒の受け皿になっている。いま、2つの定時制を残すよう板橋区に陳情を出すことを相談している。
休憩の後のリレートーク(第2部)は、緊急アピール呼びかけ人の3人の方が発言しました。
(梅原利夫和光大学名誉教授)東京都は都民の命や健康、人間として成長する事業に税金を投じるのではなく「稼げる東京」路線を取っている。いったん定時制をつぶすと決めたら、どんなに理屈が通らなくても、説明ができなくても、突っ走る頑迷な考えをもっている。そこには教育の論理はない。日本の学校の歴史の中で夜間定時制の歴史は長く、歴史的な意味がある。夜間定時制の器(うつわ)はどの時代でも大切にしなければならない。文科省や東京都は「誰一人取り残さない」「多様な教育機会を保障する」と言っている。それなら、その通りにやってほしい。「稼げる東京」ではなく、「人間らしい東京」をめざすべきだ。
(進藤兵都留文科大学教授)夜間定時制高校は、その理念、歴史、国際比較において、教育学的な意義を持っている。例えば、その歴史は例外的な存在ではなく、日本社会の中から内発的に生まれたもので、戦後の教育の機会均等の理念を実現してきた。高度経済成長期には夜間定時制は授業を工夫し、少人数教育や自由な校風によって、ピラミッド型ではなく、誰一人取り残さない社会的包摂をする学校へと作り替えていった。こうした歴史をちゃんと学んでいないのが東京都教育委員会である。小池都政3期目となり、強力な都政のうちに夜間定時制を縮小、廃止しようとしている。一方でグローバルリーダーの育成を基本に置き、通信制を市場として拡大する教育政策を展開している。
(本田由紀東京大学教授)日本の教育は今、どうなっているのか。子どもの数が減っていく中で不登校、いじめ、自殺、暴力がうなぎのぼりである。教員も疲弊している。そして全国各地ですさまじい統廃合が進められ、地域にあった学校がつぶれ、遠くまで通わされている。文科省は不登校が多くなった原因をしっかりと把握しようとしていない。そうした状況のもとで、進学に熱を入れる富裕層がいる一方で困難を抱える生徒は多い。近くで通え、少人数で密に学べる夜間定時制は救いの場になっている。定時制に専門学科があることも大切なことだ。初等中等教育においてどんどん教育がつぶれ、つぶされている。しかし、夜間定時制だからこそ実現できている教育がある。私たちの宝である夜間定時制をつぶしてはならない。
その後、フロアーから4人の方が発言し、最後に主催者から9月末までに署名を集めきること、夜間定時制の存続の声をさらに広げていくことなどの行動提起がなされ、熱気あふれる集会は終了しました。引き続き、ご支援をお願いします。

2025年8月22日
7校の夜間定時制の存続を求める集会
本日(8/22)朝7時50分から8時までの1時間10分、「怒りの都庁前宣伝行動」を行いました。参加者はなんと24人(+取材記者2人)。都庁に出勤する職員を中心に定時制ジャンボチラシ(写真家の石川文洋さんら11人の存続を求める緊急アピールを掲載)」を配布し、マイクで訴えました。壮観な風景となりました。
以下、主な訴えです。
(元大崎高校定時制教員)小規模だから教育効果がないという都教委の考えは間違っている。これほど現場の声をしらない者はいない。夜間定時制の教員だけでなく関係者なら誰でもこんなことは言わない。それに、なぜ廃校になるのか、対象校の選定理由を一貫して明らかにしていない。
(板橋の会)板橋区は大山と北豊島工科の2校の夜間定時制が廃校になろうとしている。短期間で2つの定時制がなくなることは中学3年にとっても、地元にとってもたいへんなことだ。明日は地元の板橋本町駅で署名を集めたい。
(葛飾の会)葛飾商業の定時制は地元の方が土地を提供してできた学校。77年の伝統があり、地元では葛飾商業定時制への愛着は強い。地元の金町駅で署名を集めると怒りの声ばかりだ。
(斉藤都議)この間、都議会文教委員会でこの問題を追及してきた。都教委の定時制廃校の論理は破綻しているのに強弁するばかりで、廃校の見直しをしない。「誰一人取り残さない」という東京都の教育方針にも反している。
(元立川高校定時制教員)今年の春、立川高校定時制は募集停止となり新入生はいない。それでも現在約100人の生徒が学んでいる。立川駅からも近い。それなのに更に遠いところにチャレンジスクールをつくったから、そこに行けばいいというのは余りにもひどい。
10月の教育委員会に向けて、私たちの怒りの行動は続きます。
8月23日(土)17:00~ 板橋本町駅(地下鉄三田線)大山、北豊島工科の夜間定時制廃校反対の宣伝署名行動
9月5日(金)16:00~ 都庁にて第2次署名提出と都教委要請
9月6日(土)18:15~ ラパスホールにて第3回定時制集会

都立高校定時制 2025年7月10日
夜間定時制高校の存続を求める署名は、現在1万6000筆を超えました。昨年の同時期と比べて5000筆以上多いペースです。7月26日(土)12時から「葛飾区内の夜間定時制の存続を求める会」がJR金町駅で2回目の署名活動を行います。
このままだと来春には6校の夜間定時制高校が募集停止になります。そのうち桜町、大山、北豊島工科、蔵前工科、葛飾商業の5校は、昨年夏に廃校案を出し、来年春には募集停止にするという、とんでもない計画です。理不尽な都教委の学校つぶしを許してはなりません、
すでにお知らせしていますが、6月9日、石川文洋さんら11人が緊急アピールを発表しました。現在、そのアピールの賛同者を集めています。現在100人を超える方が賛同していますが、更に多くの賛同者を得てジャンボチラシを作成します。
賛同される方は、以下のフォームに入力してください。都民以外の方もお願いします。
https://forms.gle/NdvkNr6ujymUrRG26
東京の夜間定時制高校の存続を求める緊急アピール 2025年6月9日発表
【呼びかけ人】
石川文洋(写真家・都立両国高校定時制卒業生)/梅原利夫(和光大学名誉教授)/太田直子(映画監督)/太田政男(大東文化大学元学長)/児美川孝一郎(法政大学教授)/澤井留里(墨田区立文花中学校夜間学級元教員)/進藤兵(都留文科大学教授)/多賀哲弥(都立大崎高校定時制元教員)/本田由紀(東京大学教授)/矢澤宏之(エルムアカデミー代表)/山本由美(和光大学名誉教授)
【アピール文】
「学校不信から高校に行かずに働きたいと言っていた息子は働きながら学べる夜間定時制に進学し、今では高校の教師をしています。夜間定時制をなくさないでほしい」。4月5日の7校の定時制の存続を求める集会にさまざまな立場の人がかけつけ、次々と夜間定時制の魅力を語りました。
こうした声に背を向け続けているのが東京都教育委員会(都教委)です。昨年10月、さらに夜間定時制の募集停止(廃校)を拡大する計画を決めました。その理由として夜間定時制は小規模だから教育効果が十分に得られないと説明したことに怒りの声が広がっています。小規模だからこそ、教師と生徒のアットホームな関係のなかで、授業や部活動、学校行事などに取り組むことができるのではないでしょうか。「誰一人取り残さず」(東京都教育施策大綱)が東京の目指す教育であるなら、夜間定時制高校を廃校にするのではなく、よりいっそう充実させるべきです。
4校の夜間定時制高校の募集停止が発表されてから10年、毎年署名を集めて声をあげ、立川高校と小山台高校の2校の夜間定時制を存続させてきましが、今春、立川高校定時制は募集停止になりました。都教委が代替校の役割をはたすとして立川市に新設した昼夜間の定時制であるチャレンジスクールに受験者が集中し、250人近い生徒が不合格になりました。来春には、このままでは小山台高校(品川区)、桜町高校(世田谷区)、大山高校(板橋区)、北豊島工科高校(板橋区)、蔵前工科高校(台東区)、葛飾商業高校(葛飾区)の6校の夜間定時制高校の生徒募集が停止になります。
都教委は募集停止になっても遠くの他の定時制や全日制の高校に通えばいいという無責任な対応を考えています。生徒のことを考えない無謀な廃校計画です。しかも、該当校の在校生や卒業生、地域の住民などへの説明は何もなされていません。
都立夜間定時制高校を舞台にしたNHK連続ドラマ「宙(そら)わたる教室」では、さまざまな理由で夜間定時制にたどり着いた生徒たちが「あきらめたものを取り戻す場所」が描かれ、共感を呼びました。夜の教室で学びと居場所を必要とする生徒がいる限り、夜間定時制高校をつぶしてはなりません。

